こんにちは、かつです
1ヶ月のファーム探しの末見つかった、念願のファームジョブ開始！
私たちが働いたのは、ブルーベリーファームで有名なコフスハーバー周辺のエリア。
この地域はブルーベリーの栽培が盛んで、ファームジョブを探す人にとっては有名な場所です。
私も彼女も日本で工場経験もあり、単純、効率作業には自信がありました。
「余裕でしょ！」「ガンガン稼ぐぞ！」と意気込んでいた私たち。
……ですが、その意気込みはたったの3日で打ち砕かれました。
今回はそんな私たちが働いたブルーベリーファームのリアルな体験談を書いていきます！
これからファームをする方には、きっと参考になると思うのでぜひ最後までみてください！
ブルーベリーファームの事前情報
ファームに入る前は、こんな話を聞いていました：
- ペイスリップは出る（＝ちゃんとした職場に見える）
- 稼ぐ人は月5000ドル以上も
- でも、完全歩合制
- 韓国人オーナー
この情報だけを見ると、「稼げそうだし、ちゃんとした職場かな」という印象でした。
でも、正直ファームで働いたことがなかったので、「普通」がどんなものか全然わかっていなかったんです。
実際に働いてみての現実
ブルーベリーファームの給与システム
ブルーベリーファームでは、収穫した分の重さに応じて給料が決まる「完全歩合制」でした。
私が働いているときは、1kgあたり2.6ドル。
単純計算で、1時間に約11kg以上、1日で88kg以上収穫できれば、
オーストラリアの最低時給（当時約29ドル）に届く計算です。
バケツ一杯が2kg強だったので、
時給ラインを目指すなら1日40バケツ以上収穫しなければいけませんでした。
なかなかハードな条件でした。
全然早く収穫できない
初めの数日はほんとに時給900円くらい（＝約10ドル未満）だったと思います。
「けっこう採ったつもりなのに、これだけ…？」
そう思って計算してみると、想像より全然少ない。
しかも歩合制なので、サボったら＝収入ゼロ。
疲れてちょっと休憩を入れると、数字にそのまま響いてしまう。
だんだんモチベーションが削られていきました。
彼女は3日目で心が折れる
- 1日頑張って働いても、日本より給料が低い
- 全然早く取れるようになる気がしない
- 稼いでも生活費だけで消えそう
そんな状態で、彼女は3日目にしてメンタルが限界に。
すぐに他のファームを探す決断をしました。
時給計算したらいくら？
ブルーベリーでは大体時給14ドルくらいでした。
頑張っても66kgほど、レートが2.8ドルと比較的高い日だったのに、
時給にして約24ドルが限界でした。
たしかに、周りにはバケモノ級に早い人たちもいて、
そういう人は時給換算で30〜40ドル以上を稼いでいたと思います。
でも、彼らのようになるには何ヶ月も続けて慣れる必要がある。
私たちには、その前に資金が尽きてしまいそうでした笑
辛かったポイントまとめ
拘束時間が長い（ラズベリー＋ブルーベリー＋長距離移動）
実は、私たちが働いていたファームはラズベリーとブルーベリーを扱っていて、
朝イチはラズベリー、その後ブルーベリーへ移動という日が多くありました。
ブルーベリーは朝露で濡れていると収穫できないため、乾くまでの待機時間も発生し、無駄な時間が意外と多かったです。
ガソリン代がかさむ
ラズベリーファームまでは片道30分、そこからブルーベリーファームへもさらに30分移動。
当然だけど、この移動時間に給料は発生しませんし、ガソリン代もすべて自己負担。
金欠中には結構痛い出費でした。
ブルーベリーのシーズン終盤で収穫量も少なめ
働き始めたのは10月頃で、ちょうどブルーベリーのシーズン終盤だったようです。
見た目もあまり綺麗に実っておらず、収穫しにくい印象でした。
他を知らないのでわかりませんが、色んな話を聞く感じ、シーズン中はもっと取りやすいらしい？
実際、頑張って66kg採ったところはいつもと違うファームですごい取りやすかったので、
やっぱりタイミングや木の状態も大事なんだと思います。
今思ったけど、シーズン終盤でレート2.6ってちょっと低かったのかも？
ペイスリップはちゃんとしてたが、給料は実質“悪徳”
最後の1回分のペイスリップが出る、出ないの問題がありましたが、
なんとか全部もらえてセカンドビザの申請にも問題なく使えました。
でもやっぱり、完全歩合制で初心者が稼ぐのは難しく、
実質的には“悪徳ファーム”だったのかもしれないと感じています。
転職を決意した理由
「慣れれば稼げる」はわかるけど、貯金が減る可能性
確かに、慣れてくれば稼げるかもしれないけど、
でも実際は、ウィンターブルーベリーのシーズンも終わりかけ
ラズベリーもあまり収穫できそうになく、稼げる見込みがどんどん薄れていきました。
このままだと、貯金ができないどころか、逆に貯金が減りそうでした。
ネットでの仕事探しに絶望
次の仕事を探そうとネットで調べてみましたが、
今いる地域の近くで良さそうなファームは全然見つからない。
今働いているこのファームも人づてで紹介してもらったものだったので、
「ファームは無理かな…」と諦めかけていました。
救ってくれたのはルームメイト
ルームメイトは大手のファームで働いているたので、ダメもとで相談してみたら
知り合いに仕事ないか聞いてくれて、
時給のファームを紹介してもらえることに！！
絶望してたところにほんとに助かりました。人の繋がりに感謝しかない。
お金の失敗エピソード（小ネタ）
実は「早めに転職しなきゃ」と思った理由の一つに、お金の不安もありました。
車を買って、収入がなく1ヶ月を過ごした時点で、お金は少なくなっていました。
それなのに、ファームが決まった瞬間「これでお金が入る！」と思い、ショッピング♪
結果、金欠に拍車がかかったのでした。笑
まとめ
完全歩合制のファームは、初心者にとっては本当にハードルが高いです。
稼げるかどうかは、時期やシーズン、収穫物の状態、ファームのレート、運など、さまざまな要素に左右されます。
正直、私たちには合わなかったけど、
でもやってみたからこそ「これは違うな」ってちゃんと気づけたのはよかったかなと思います。
でも後から3年目のワーホリの人と話してたら、「みんなが通る道だよね」と言ってました。
だからこそ、これからビザの延長を考えている方は、最初から“優良ファーム”に入れるよう準備しておくことが大切です。
この体験が、少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです！
▼こちらの記事でも、ファームの探し方について詳しく書いているので、ぜひあわせて読んでみてください
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